東京都交通局はこのほど、日暮里・舎人ライナーに新型車両330形1編成(5両)を導入すると発表した。10月10日から営業運転を開始する予定だという。

日暮里・舎人ライナー新型車両330形外観と車内(東京都交通局提供)

330形は、シンボルカラーのグリーンとマゼンタを両端部に配置し、側面に縦縞のストライプを用いて新世代車両の新しさを表現した外観デザインに。座席はすべてロングシートとし、車内空間を広くして混雑緩和を図る。従来車両と比べて1編成あたりシート数で19席、満車輸送人員は97人増えるという。

車内には荷棚を新たに設置し、吊り手も増設。窓ガラスは紫外線や熱線を吸収するタイプのガラスを採用した。乗降りがよりスムーズになる両開きドアの採用、交通局や東京都の事業PR・告知などを表示する車内液晶画面モニタの設置など、利便性や快適性、案内体制も充実させる。

車体はオールダブルスキンアルミ構体を採用し、従来の車両と比べて1両あたり1.5トン近い軽量化を実現。車両軽量化による省エネ効果や部品の長寿命化も見込めるという。新型車両の新造は三菱重工が担当し、台車も軽さと高耐久性を兼ね備え、低振動・低騒音などの特徴を持つ三菱重工製の最新型ボギー台車「T-smover」を採用した。