ディー・エヌ・エーは9日、オートモーティブ領域の新事業として、個人間カーシェアサービス「Anyca」の提供を開始した。専用のスマートフォンアプリを介して利用できる。
「Anyca」は、自動車を使わない間は使いたい人にシェアしたい「オーナー」と、必要なときに好みの自動車を使いたい「ドライバー」をマッチングする個人間カーシェアサービス。ドライバー登録の際には運転免許証、電話番号、クレジットカードなどで個人認証を行う。“乗ってみたいに出会えるカーシェアアプリ”をコンセプトとしており、国内外の乗用車をはじめ、旧車やスポーツカー、外装にアニメなどのキャラクターやロゴで装飾した痛車など200台以上が利用可能な車両として登録されている。
同サービスでは、自動車保険への加入がワンストップで行える仕組みを備える。ドライバーは車両補償がついた1日単位の自動車保険に加入した上で利用するため、事故が起きた際にも専任のスタッフによる24時間365日のサポートを受けられる。決済は、登録したクレジットカードで行い、「Anyca」からオーナーの銀行口座へ振り込まれる仕組み。そのため、現金をユーザー間で直接受け渡す必要がない。
そのほか、リピート時など車両の引き渡しをより簡易化するため、スマートフォンでドアの解錠・施錠ができる「スマートキー」を開発中だという。10月頃からユーザーへトライアルとして無料レンタルする予定。
アプリの対応OSは、iOS 8.0以降、Android 4.2以降。アプリのダウンロードや会員登録は無料だが、サービスの利用には共同使用料や保険料など各種料金が必要となる。