リサーチ・アンド・ディベロプメントはこのほど、「人づきあい」に関する調査結果を発表した。調査は2014年10月、首都圏の一般生活者である18~79歳の男女を対象に訪問留置調査にて行われ、3,000サンプルを得た。

友人づきあいが変わっていく男性、増えていく女性

「ふだんおつきあいのある友人(男性)」

男性に対して、普段どのような友人とつきあいがあるのか質問したところ、20代までは「学校、学生時代の友人」がトップだったが、その割合は徐々に減少し、代わって「職場・仕事関係の友人」が増加。30代からは60代までは「職場・仕事関係の友人」がトップとなった。

また、「最も大切なおつきあい」である友人についても、20代までは「学校、学生時代の友人」がトップだったが、50代では「職場・仕事関係の友人」がトップに。多くの時間苦楽をともにした仕事仲間が名実ともに大切なつきあいとなっていく様子がうかがえる結果となった。

「ふだんおつきあいのある友人(女性)」

続いて、女性に対しても同様の質問を実施。その結果、女性は「ふだんのおつきあい」も「最も大切なおつきあい」も、50代までの長きに渡り「学校、学生時代の友人」がトップをキープする結果となった。また、子育て期でも、普段会う「子どもを通じた友人」とのつきあいもしつつ、普段なかなか会えない「学生時代の友人とのつきあい」も連綿と続けていることが明らかに。女性はつきあう相手が変わるのではなく、ライフステージごとに増やしていることが読み取れた。

女性は積極的な人づきあい、男性は徐々に消極的に!?

「人とのつきあいについての考え方」

次に、「人とのつきあい」についてどう考えているのか尋ねたところ、女性は「人とは積極的につきあうが、つきあいの輪そのものを広げようとはあまり思っていない」と回答した人が圧倒的に多く、さらに「いろいろな人たちと積極的につきあい、つきあいの輪をどんどん広げたいと思っている」の割合を合わせると、女性はどの年代も7割以上が「積極派」であることがわかった。

一方男性はというと、女性と同じく「人とは積極的につきあうが、つきあいの輪そのものを広げようとはあまり思っていない」が最多だったが、「いろいろな人たちと積極的につきあい、つきあいの輪をどんどん広げたいと思っている」という割合は、年代が上がるに連れて減少傾向となり、代わって「人とはつきあいたいと思っているが、なかなか思うようにできないでいる」や「あまり人とはつきあいたくないと思っている」という消極派が増加。50代では積極派と消極派の割合は半々となり、60代で復活していることがうかがえた。