ファミリーマートは8日、ココストアの全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。同日開催した取締役会で決議した。買収額は130億円。株式取得日は2015年10月1日を予定している。

競争力向上、店舗基盤強化を図る

ファミリーマートは、年間1,000店舗を上回る規模で新規出店を行い、現在では国内約1万1,000店舗、海外5,700店舗を超える店舗網を構築している。2009年にはエーエム・ピーエム・ジャパンを買収し、国内におけるファミリーマートブランドのマーケットシェアを拡大してきた。

今回、全国にコンビニエンスストア約650店舗等を展開するココストアを子会社化し、ファミリーマートに順次ブランド転換することで、マーケットシェアを効率的に獲得し、厳しい競争環境の中、同社の競争力向上および本部・加盟店の中長期的な成長を目指す。これにより、北海道、中部および九州を中心とする店舗基盤を強化するとともに、商品や原材料の仕入れ、物流の統合、システム基盤等の間接部門の共有化による経営インフラの効率化を図るという。

また、今回の買収は、同社既存加盟店にプラスの効果をもたらすと同時に、現ココストア加盟社も、ファミリーマートが持つネットワークや知名度、IT設備、商品開発力などが活用できるようになることで、競争力がより強化されるとしている。