内閣府は7日、2015年7月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比0.1ポイント低下の112.2となり、2カ月ぶりに悪化した。
基調判断は据え置き
一致指数を踏まえた基調判断については、「足踏みを示している」に据え置いた。
景気の先行きを示す「先行指数」は同1.6ポイント低下の104.9と、5カ月ぶりの悪化。遅れて動く「遅行指数」は同0.1ポイント上昇の115.7と、2カ月連続で改善した。
一致指数について個別系列の前月差を見た場合、全10系列(未発表2系列)のうち、4系列で上昇、4系列で低下。低下したものは、生産指数の前月比伸び率は0.6%低下、鉱工業用生産財出荷指数は同1.5%低下、商業販売額(卸売業)(前年同月比)の前月差は1.5ポイント低下などとなった。
一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度を見ると、全10系列のうち、寄与度がプラスのものは6系列、マイナスのものは4系列。マイナスのものは、鉱工業用生産財出荷指数がマイナス0.28、商業販売額(卸売業)(前年同月比)がマイナス0.13、生産指数(鉱工業)がマイナス0.11などとなった。