東芝は7日、2度にわたって延期していた2015年3月期(2014年4月~2015年3月)の連結決算を発表した。それによると、純損益は前期の602億4,000万円の黒字から378億2,500万円の赤字に転落した。

修正の結果、2009年3月期、2010年3月期の赤字拡大

売上高は前期比2.6%増の6兆6,558億9,400万円、営業利益は同33.7%減の1,704億3,900万円、税引前当期純利益は同25.1%減の1,366億4,400万円となった。

連結の業績(出典:東芝Webサイト)

同社は併せて、2009年3月期から2014年4~12月期の決算を修正。同期間に下方修正が必要な税引前利益の総額は従来の2,130億円から118億円増加し、2,248億円に拡大した。この結果、2009年3月期の最終赤字は従来比553億円増の3,989億円に、2010年3月期の最終赤字は同342億円増の539億円に、それぞれ拡大した。

なお、2016年3月期の業績見通しについては、不適切会計処理問題の影響などを慎重に見極めている状況であるとし、今回は開示しなかった。同社は、公表可能な状況になり次第、速やかに開示するとしている。

また、取締役会議長に資生堂相談役の前田新造氏を招聘する新経営体制と再発防止策の骨子を発表。具体的なリアクションプランについて、新体制の最初の取締役会で議論のうえ、決議する予定としている。