シャープは9月7日、2012年2月から2015年8月にかけて販売していた75L・1ドアタイプの冷蔵庫「SJ-H8W(S)」と「SJ-H8Y(S)」あわせて124,891台について、無償点検・修理を行うと発表した。発煙、発火のおそれがあるため。
シャープが2012年2月から2014年4月までに輸入・販売した「SJ-H8W(S)」の88,961台と、2014年4月から2015年8月までに輸入・販売した「SJ-H8Y(S)」の35,930台のあわせて124,891台が無償点検・修理の対象となる。
対象となる冷蔵庫は直冷式のため、庫内製氷部にある冷却器に霜が付着した場合には手動で霜を除去しなくてはならない。しかし、霜取りをしないで放置したり、ドアを密閉しておらず霜が成長したりすると、溶けた水が庫内の温度を調節するコントロールボックスのサーモスタット内部へ浸入してしまう。これによりトラッキングが発生し、発煙・発火に至るという。
これまで人的被害に至る事故は発生していないが、2015年7月に庫内の一部が焼損する事故が起きた。シャープではこれを重く受け止め、フリーダイヤルとホームページ上で9月8日から無償点検・修理の申し込みを受け付けるとしている。
点検・修理を申し込むと、シャープのサービス員がユーザー宅を訪問し、冷蔵庫を点検。水の浸入や結露防止の対策を行ったコントロールボックスに交換される。