ディーアンドエムホールディングスは9月7日、デノンブランドの7.2ch AVサラウンドレシーバー「AVR-X4200W」を発表した。発売は10月中旬で、希望小売価格は150,000円(税別)。
AVR-X4200Wは、7chの同構成ディスクリート・パワーアンプを搭載するAVレシーバー。Dolby AtmosとDTS:Xに対応している。内蔵アンプで「5.1.2」配置に対応するほか、外部スピーカーの追加により「5.1.4」「7.1.2」配置も可能。パワーアンプは、環境に合わせて柔軟にアサインできる。
アナログデバイゼス製の32bitフローティングポイントDSP「SHARCプロセッサー」を4基搭載しており、9.2chまでデコード可能。パワーアンプはフルディスクリート構成で、定格出力はフロント・サラウンド・サラウンドバックがそれぞれ125W×2、センターが125W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.05%)。
同社のフラッグシップモデル「AVR-X7200WA」で採用したものと同シリーズの32bit D/Aコンバーターを採用しており、歪を軽減している。また、電源部には15,000μFのカスタムコンデンサーを使用しており、力強いサウンドを出力する。
ネットワーク機能を搭載し、Wi-Fi(IEEE 802.11 b/n/g)とBluetoothに標準対応。このほかAirPlayとインターネットラジオをサポートしている。HDMI端子は入力×8、出力×3を装備。いずれもHDCP 2.2に対応している。このほか、4K Ultla HDビデオのパススルーが可能。また、SDあるいはHD解像度の映像信号を、4K/60pにアップスケーリングする機能を持つ。
アナログ波形再現技術「AL24Processing Plus」を搭載し、16bitの音源を24bit精度に拡張するほか、マルチチャンネル信号もハイビット化できる。音場補正技術「Audyssey MultEQ XT32」では、付属のマイクで各スピーカーとの距離やスピーカーサイズ、音量などを自動で検知。最大8箇所の測定ポイントを解析し、多人数で映画を見る際などに全員が理想的なサウンドを得られるよう調整する。
DLNA 1.5に準拠したネットワークオーディオプレーヤー機能も搭載しており、DSD 2.8MHzのほか、192kHz/24bitのハイレゾ音源再生が可能だ。また、フロントパネルにUSBポートを装備しており、USBメモリに記録したDSD / FLAC / ALAC / AIFF / WAV形式の音源を再生できる。iPhone/iPodとのデジタル接続や充電にも対応している。
実用最大出力は235W(JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動)、周波数特性は10Hz~100kHzとなっている。そのほかの主な接続インタフェースはコンポジット入力×2、コンポーネント入力×1、アナログ音声入力×4、光デジタル入力×2、サブウーファープリ出力×2、ゾーンプリ出力×1、ヘッドホン出力×1、LANポート×1など。
本体サイズはW434×D389×H167mm(アンテナ含まず)で、質量は12.6kg。消費電力は670W。