お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、6日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、東京五輪エンブレム問題で渦中の人となったアートディレクター・佐野研二郎氏にエールを送った。

ダウンタウンの松本人志

今月1日、佐野氏はホームページを通じ、「模倣や盗作は断じてしていない」とした上で、「批判やバッシングから、家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しい」と判断し、エンブレムの取り下げを発表した。佐野氏の自宅や実家、事務所には昼夜・休日を問わずに取材が殺到したほか、自身のみならず家族や無関係の親族の写真もネット上にさらされるなど、プライバシーの侵害もあったという。

一連の騒動を振り返る中、松本は「僕は1周回ってこれでいった方がいいと思う」と現行デザインの継続使用を提案し、「いろいろあったけど、今一番インパクトがあるのはこれなんじゃないのか」とその真意を説明。芸術家・岡本太郎の名言「芸術は爆発だ」を引き合いに、「全然意図した"爆発"はしてないけど、"爆発"しちゃったんだからこのまま不発で終わらすより、これでいくのも1つの手じゃないかな」と投げかけた。

しかし、松本のこの主張は「ホンマにパクってない」という前提のもと。松本は「彼が『僕はパクっていません』というのであれば、ここで引いたらアカンと思う。やっぱり推し進めないと」「本当にパクっていないという気持ちがあるのなら」と勧め、「佐野さんが頑張るしかない。(盗用を)認めないなら、ちゃんと闘ってほしい」と激励した。

さらに、自身がこれまで炎上してきたことにも触れ、「(佐野さんは)ビックリしてるんでしょうね。こんなにみんなにワーッと言われたのが初めてだから」と推測。世間のバッシングを「こんなのは怖くも何ともない」と捉え、現在の騒動も「すぐ終わるすぐ終わる」と一時的な反応であると分析していた。