富裕層の資産を運用しているプライベートバンク。お金持ちはどんな運用をしている?? 興味津々ですね。

今回のポイント

  • 「資産保全」とは、インフレなど環境の変化に負けない運用のこと。大きく儲けることが目的ではありません。

  • 富裕層も私たちも同じです! バランス(アセット・アロケーション)運用が大事です。

富裕層の資産運用とは?

ピクテは、1805年にスイスのジュネーブでプライベートバンクとして設立された会社です。

プライベートバンクでは、一般的に数億円あるいは10億円以上の金額から資金を預かって運用しますが、富裕層は一体、どんな運用をしているのでしょうか? 気になりますね。

実は、いたってシンプルで堅実です。

ヨーロッパは昔から戦争が絶えず、いかにして家族代々資産を残していくかが重要なカギでした。

しかし、資産はただ持っておくだけでは、本当の意味で資産を守ったことにはなりません。

なぜなら、「インフレ」などの環境の変化があるからです。

そもそもお金に困っていない富裕層の運用目的は、大きく儲けることではなく、「インフレ」に負けない運用なのです。これを「資産保全」といいます。

どうやって「資産保全」する?

現在、富裕層の「資産保全」はどのように運用されているかというと私たちと変わりません!

バランス(アセット・アロケーション)運用です。

「資産保全」のための運用なら、債券運用がよいのでは? と思われるかもしれません。

しかし、今のような世界的な低金利の環境下では、債券投資だけではなかなかインフレ以上の利回りを目標とするのは難しいのが現状です。

しかし、バランス運用だからといって従来のような債券、株式半々ずつ投資するのとも異なります。

株式や債券のなかでも様々な戦略で運用するものに投資をしたり、危機時に備えて金にも分散投資することでリスク分散を図ります。また、為替リスクを取り過ぎないようにしたり、市場環境によってはキャッシュも含めた資産配分の変更をする場合もあります。

ピクテのバランス(アセット・アロケーション)運用には、資産を守るために経験してきた210年分の知恵がぎゅっと詰まっているのです。

スイス、ジュネーブのピクテ本社正面玄関。富裕層顧客の送迎車。現在も使われています。

●ピクテ投信投資顧問が提供する、「「欲張らない投資」のススメ」からの転載です。