厚生労働省は3日、2014年度の医療費(概算)の動向を発表した。それによると、2014年度の医療費は前年度比1.8%増の39兆9,566億円となり、12年連続で過去最高を更新した。概算医療費には労災分などは含まれていないため、40兆円を突破するのは確実と見られる。
1人当たり医療費も過去最高に
医療費を年代別に見ると(公費負担分除く)、75歳未満は同1.5%増の23兆4,000億円、75歳以上が同2.3%増の14兆5,000億円。年代別の医療費率については、75歳未満が同0.2ポイント減の58.6%、75歳以上が同0.2ポイント増の36.3%となった。
1人当たりの医療費は同2.0%増の31万4,000円と、12年連続で過去最高を更新。年代別では、75歳未満が同1.9%増の21万1,000円、75歳以上が同0.5%増の93万1,000円となった。
医療費の内訳を診療種類別に見ると、「入院」が同1.7%増の16兆円、「入院外」が同1.3%増の13兆8,000億円、「歯科」が同2.9%増の2兆8,000億円、「調剤」が同2.3%増の7兆2,000億円となった。
医療機関を受診した延患者数に相当する受診延日数の伸びは同0.3%減。診療種別に見ると、「入院」は同0.8%減、「入院外」は同0.6%減、「歯科」は同0.9%増となった。