内閣府は3日、「マイナンバー(社会保障・税番号)制度に関する世論調査」の結果を発表した。それによると、半数以上が内容を知らないことがわかった。
最も不安に不安に思うこと「不正利用による被害」
マイナンバー制度について、知っていたかと聞くと、「内容まで知っていた」は43.5%と1月の前回調査(28.3%)から増加。他方、「内容は知らなかったが、言葉は聞いたことはある」は46.8%(前回43.0%)、「知らなかった」は9.8%(同28.6%)と、合わせて半数以上の56.6%が内容を知らないと回答した。
マイナンバー制度における個人情報の取扱いに関して、最も不安に思うことは、「マイナンバーや個人情報の不正利用により、被害にあうおそれ」が38.0%(同32.3%)でトップ。次いで「個人情報が漏えいすることにより、プライバシーが侵害されるおそれ」が34.5%(同32.6%)、「国により個人情報が一元管理され、監視、監督されるおそれ」が14.4%(同18.2%)なった。
マイナンバー制度に期待することを尋ねると、「社会保障、税、災害に関する行政事務で添付書類が減るなど、手続きが簡単になる」が38.7%で最も多かったものの、前回(51.4%)より10ポイント以上減少。一方、「特に期待することはない」は31.2%と前回(23.3%)より約8ポイント増加した。
調査期間は2015年7月23日~8月2日、有効回答は20歳以上の1,773人。