オンキヨー&パイオニアは9月3日、インテグレーテッドアンプ「A-70A」「A-70DA」「A-50DA」を発表した。発売は9月下旬で、希望小売価格は、A-70Aが188,000円、A-70DAが210,000円、A-50DAが113,000円(いずれも税別)。

今回の3製品は、2012年9月にリリースした「A-70」「A-50」の後継モデル。従来機のA-70はDAC搭載、A-50はDAC非搭載だったが、新たな3機種はA-70DAとA-50DAがDAC搭載、A-70AがDAC非搭載という構成だ。

最新のクラスDアンプにバランス入力対応 - 「A-70A」

「A-70A」

A-70Aは、パワーアンプ部にダイレクトパワーFETを使用した最新のクラスDアンプを搭載。前機種の発売から3年間の蓄積を反映して、パーツ変更といった再設計によって高い伝送効率と表現力を実現した。

電源部のトランスは、パワー段とプリ段とで独立させており、余裕を持った電源供給を行う。筐体も、プリアンプ部とパワーアンプ部、電源部を完全に分離した「3分割シャーシ構造」を採用。干渉を抑え、躍動感の高い低域再生と、小さい音の表現力を向上させている。

入力端子は、BALANCED(XLR3)、PHONO(MM/MC)、SACD/CD、LINE 1、LINE 2、NETWORK、POWER AMP DIRECTの7系統を装備。バランス入力端子からの入力は、クラスDアンプの差動入力段にダイレクトに伝送され、解像度の高い再生を実現する。

DSD 11.2MHz、PCM 384kHz対応のDACを搭載する「A-70DA」

「A-70DA」

A-70DAは、上記のA-70AにUSB DAC機能を加えたモデルだ。USB DAC以外の機能は、A-70Aと同等。DACチップにはESS社の8ch DAC「ES9016S」を採用し、DSD 11.2MHz、PCM 384kHzまでのハイレゾ音源再生に対応する。また、光/同軸のデジタル音声入力端子も備え、ここからは192kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生が可能だ。アナログ入力からの再生時は、音質を考慮し、DAC部の電源は自動的に遮断される。

A-70DAと同じUSB DACを装備し、低価格化を図った「A-50DA」

「A-50DA」

A-50DAは、DAC部分はA-70DAと同一だが、低価格化を図ったモデル。2機種の大きな違いはプリアンプ部と電源、筐体だ。A-70DAでは、プリアンプにバランス入力を備えているが、A-50DAはアンバランス入力のみ。また、A-50DAのPHONO入力は、MMカートリッジ専用となっている。

電源に使用されているトランスは、プリ段とパワー段とで別の巻き線が使用されているが、トランス自体は1つにまとめられている。「3分割シャーシ構造」は、A-70AとA-70DAにのみだ。

型番 A-70A A-70DA A-50DA
アナログ入力 バランス×1、アンバランス×6 アンバランス×6
デジタル入力 光デジタル/同軸デジタル/USB Type B
周波数特性 5Hz~50kHz(±3dB)
スピーカー対応インピーダンス 4~16Ω
消費電力 74W 72W
サイズ W435×D370×H141.5mm W435×D368×H138.5mm
質量 18.2kg 18.3kg 11.1kg