ヤマハ発動機は2日、RV(Recreational Vehicle)事業の主力製品として北米で人気のROV(Recreational Off-highway Vehicle)第4弾となる、2人乗りピュアスポーツモデル「YXZ1000R」を、9月から北米市場などで発売すると発表した。生産は米国のグループ会社Yamaha Motor Manufacturing Corporation of America(YMMC)で行う。
北米を中心に、業務やレクリエーショナル、スポーツまで幅広い市場を持つROVは近年、需要が成長傾向にあり、2014年米国の総需要は約24万台となっている。同社はこれまで、マルチパーパスモデル「VIKING」「VIKING VI」、レクリエーショナルモデル「Wolverine」を導入し販売を拡大してきた。
今回発売されるYXZ1000Rは、荒地や砂漠などさまざまな環境でのスポーツ走行を想定したピュアスポーツモデルであり、これにより、業務・レクリエーショナル・スポーツと、顧客ニーズに幅広く応えるラインアップとなる。
YXZ1000Rの主な特徴は、新開発の水冷3気筒DOHC 12バルブ998ccエンジンと業界初のシーケンシャルマニュアル5速トランスミッションの採用によるエキサイティングな走行性能、さまざまな地形の走破に貢献する新規専用開発の前後サスペンション、優れた乗り心地や操作性に寄与する27インチ専用タイヤと14インチアルミ製ホイール、厳しい環境下でのハンドル操作をアシストする電動パワーステアリング(EPS)、圧倒的な存在感と力強さを達成したデザインなどとなっている。
ラインアップには、スタンダード仕様のYXZ1000Rに加え、ビードロックリムなどを採用し、イエロー地に"スピードブロック"模様をあしらった同社創業60周年記念仕様を「YXZ1000R SE」として設定。価格は、YXZ1000Rが1万9,799USドルから。なお、同モデルはナンバープレートを取得し一般公道を走行することはできない。