説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「後々のことを考えればiPhoneは割安、ってどういうこと?」という質問に答えます。
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iPhoneは、スマートフォンの中では高級機に分類されます。日本の場合、端末費用を携帯電話会社に支払う月々の料金に含む形で支払うことが一般的なため、価格を把握しないまま契約する消費者が多く意識されないものの、性能が拮抗しているAndroid端末と比較すると高めです。
後々のことを考えればiPhoneは割安という指摘ですが、理由は2つほど考えられます。いずれもAndroid端末と比較したときの大まかな傾向ですので、該当しない状況もあることでしょうが、制度および商慣習は確かに存在します。
1つは、購入後1年間は特別な手続きなしに製品保証が付き、直営店(Apple Store)および正規サービスプロバイダ(Appleがアフターサービスに関し契約している企業)でサービスを受けられることです。初期不良にかぎっていえば、購入から1年以内であれば新品に交換することも可能です。落下や水没による破損といった故障であっても、Apple Storeへ持ち込めば早いときには数十分程度で修理が完了します。Android端末の場合、メーカーや携帯電話会社/ショップにより対応はまちまちですが、iPhoneの場合は確実です。この利便性を貨幣価値に置き換えれば、なかなかの水準となることでしょう。
もう1つは、下取り価格の有利さです。Android端末は購入から間もなく、下取り価格は購入価格を大きく下回ってしまいますが、iPhoneは比較的安定しています。開発途上国での人気が高いことが理由として考えられますが、発売から2年を経過した端末向けにも最新システムを提供してきた実績がありますから、長く使えることも評価のうちなのでしょう。下取りへ出さずに音楽プレイヤーとして使い続けてもよく、そのあたりも安定した人気の理由といえそうです。