三菱航空機は9月2日、10月後半に初飛行を行う開発中の次世代リージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi RegionalJet)に関して、開発状況と飛行試験の実施内容を発表した。

10月後半に初飛行を行うMRJの初号機

飛行試験機の初号機による初飛行は、県営名古屋空港(愛知県豊山町)および周辺空域で約1時間の飛行を予定している。初飛行の実施日に関しては、9月末を目途に初飛行を実施する週を公表し、初飛行実施の1日前に翌日実施する旨を公表するとしている。

初飛行までの作業としては、9月下旬までに全機地上試験・データ確認・機体点検を実施し、10月中旬までに走行試験を行い、10月後半で初飛行となる。初飛行までの手続きとして、社内審査会において安全性が認められた後に国交省の飛行前審査会を受審し、また、社内審査会において飛行許可取得に必要な提出文書を審査・事前確認を行う。そののちに、MRJの型式証明取得活動の一環として飛行試験を実施するために法令に基づく飛行許可を国交省から取得する。

機体に関しては、静強度試験において主翼上曲げて胴体与圧等の試験を完了し、構造強度の面において初飛行が安全に行えることを確認している。また、初飛行の際は基本特性(上昇、下降、左右への旋回)の確認を主目的としている。そのため、可動部のうち脚とフラップは固定し、逆推力装置は作動させない。初飛行以降は、飛行領域拡大のために試験のフォードバック改修を計画的に実施することを予定している

初飛行に対して三菱航空機は、「関係各機関との連携も含め安全を確認した上で、万全の体制で飛行試験を実施する」としている。

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