日本銀行は2日、2015年8月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、8月末のマネタリーベースは前月末比1兆7,082億円増の327兆4,457億円となり、13カ月連続で過去最高を更新した。
8月平均残高も過去最高を更新
内訳は、日本銀行券発行高が91兆3,873億円(前月末91兆438億円)、貨幣流通高が4兆6,320億円(同4兆6,269億円)、日銀当座預金が231兆4,264億円(同230兆668億円)となった。
併せて発表した8月のマネタリーベース平均残高は前年同月比33.3%増の322兆9,269億円と、こちらも過去最高を更新した。内訳は、日本銀行券発行高が同5.3%増の91兆354億円と、2003年7月(5.3%増)以来の伸びを記録。このほか、貨幣流通高が同0.6%増の4兆6,302億円、日銀当座預金が同50.3%増の227兆2,613億円となった。
日銀は2014年10月に追加金融緩和を実施しており、現在も大量の資金供給が続いている。