しかし、ここまで作りこんだアプリでも、山田氏らにとっては「入口でいい」とのことだ。

「今の脳トレアプリは1つしか遊ぶことができませんが、色んなゲームが欲しいという要望をいただいています。また、ラジオも他の局が聞ければいいという声もあります。

こうやってタブレット端末に慣れていただくことで、一人で使い込めるようになったら、このホーム画面(アプリ)じゃなくなってもいいと思うんです。

すでに、かなり使い込んでいる高齢者の一部の方には『Webサイトを見れるようにしたらどうか』ということで、ホーム画面の中にアプリを配置しています」(新堀氏)

ブラウザのアイコンも用意しているが、利用可能にしているのは一部の高齢者のみ

「シニアのアクティブ化、これが『おらのタブレット』の狙いです。タブレットに慣れるところから、徐々に進んで使っていただくようになる。『こんな機能じゃ足りない』と言われるようになることがゴールだと思っています」(山田氏)

ドコモCS 長野支店 法人営業部 SE担当主査 山田 将人氏

ドコモCS 長野支店 法人営業部 法人営業担当 新堀 雄基氏

ドコモCS 長野支店 法人営業部 SE担当 陳 世源氏

前編では、開発側のNTTドコモの話をまとめたが、実際に受け入れる側の自治体はどのようにこのタブレットをとらえているのだろうか。導入を先導した天龍村 村長の大平 巌氏のインタビューと、実際に天龍村でタブレットを利用している高齢者の声を後編でお伝えします。