エプソンは9月1日、8色顔料インクを採用したA3ノビ対応のインクジェットプリンター「SC-PX7V II」を発表した。発売は10月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は50,000円台後半。

SC-PX7V II

SC-PX7V IIは、ハイアマチュアやプロ写真家向けのインクジェットプリンター「プロセレクション」シリーズの新モデル。2011年9月に発売された「PX-7V」の後継機に当たる。SC-PX7V IIはプロセレクションのなかでもエントリークラスに相当するが、上位モデルの「SC-PX3V」や「SC-PX5V II」のイメージを踏襲したブラックデザインを採用。重厚感がありながらも洗練されたデザインになっている。

光沢感のある色艶やかな写真表現を可能にする8色光沢顔料インク(フォトブラック、マットブラックまたはブルー、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、オレンジ、グロスオプティマイザ)を搭載。PX-7Vと同様、ブルーインク搭載時のみ対応の「高彩モード」機能を持つ。顔料プリンターでありながらポジフィルム風の写真表現が可能になるとしている。オレンジインクの色域を広げたことで色転びや途切れを抑えた繊細なグラデーションを実現し、人肌を質感豊かに再現できるという。

新開発の「オートフォトファイン!EX」に対応したことで、主に「風景モード」での暗部階調性を向上させた。オートフォトファイン!EXはオン・オフを切り替えられる。

スマートフォンやタブレット向けのプリントアプリ「Epson iPrint」では、使用できる用紙の種類を拡大。そのほか、スマートフォン内の写真を活用して多彩なプリントを楽しめるアプリ「Epson Creative Print」にも対応した。

使用イメージ

最大プリント解像度は5,760×1,440dpi、ノズル数は黒系が360ノズル(180×2色)、カラーが1,080ノズル(180×6色)。背面給紙で、給紙容量はA4普通紙で最大120枚、ハガキで最大50枚。厚紙やファインアート紙といった用紙は、背面からの手差し給紙を使う。CD/DVD/BDレーベル印刷にも対応。

印刷速度の目安は、L判写真(光沢紙)が約36秒、A3ノビ写真(光沢紙)が約2分30秒だ。印刷コストの目安は、L判写真(光沢紙)で約21.7円となっている。

インタフェースとして、USB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN(Wi-Fi)を備える。本体サイズは収納時がW622×D324×H219mm、重量は約12.3kg。