パナソニックは9月1日、ルームエアコン「Xシリーズ」と「WXシリーズ」を発表した。10月下旬より順次発売する。価格はすべてオープンで、推定市場価格は冷房定格能力によって異なり、Xシリーズが240,000円前後から370,000円前後、WXシリーズが330,000円前後から420,000円前後だ(いずれも税別)。
XシリーズとWXシリーズは、「ひと・ものセンサー」や「日射センサー」に加えて、温冷感センサーを搭載したルームエアコン。温冷感センサーでは、人や部屋の温度を同時に測定し、体の表面温度と周囲の温度差から人が発する放熱量を計算する。算出された放熱量を独自のアルゴリズムにより解析し、個人が「暑い」と感じているか「寒い」と感じているかを判断。暖房運転時に「暑い」と感じている人にはひかえめな温風、「寒い」と感じている人には強い温風を届けるといった気流の制御が可能となった。
気流を届けるファンには、2014年に発売した「Xシリーズ」と同じ大口径のクロスフローファンと大型フラップを使用しているが、気流制御を見直すことで実感音(SONE値)が2014年モデル「CS-X405C2」と比べて、約1/5に静音化。2枚の大型フラップによって、足もとを約35℃に温める「足元暖房」なども引き続き搭載している。
WXシリーズのみ室外機のコンプレッサーから大気中に排出していた熱を蓄熱ユニットに蓄える「エネチャージシステム」を搭載。蓄えられた熱は暖房のエネルギーとして活用できる。霜取り中も暖房を止めることなく運転が可能だ。