財務省は1日、2015年4~6月期の法人企業統計調査の結果を発表した。それによると、全産業(金融業・保険業を除く)の設備投資額(ソフトウエアを含む)は前年同期比5.6%増の9兆385億円となり、9期連続で増加した。なお、伸び率は前期(7.3%増)より1.7ポイント縮小した。

設備投資の推移(出典:財務省Webサイト)

経常利益は過去最高の20兆2,881億円

業種別に見ると、製造業は同11.6%増の3兆1,578億円と4期連続の増加。輸送用機械、情報通信機械などで増加した。非製造業は、同2.6%増の5兆8,807億円と9期連続の増加。サービス業、物品賃貸業などで増加した。

全産業のソフトウエアを除く設備投資額(季節調整済)の前期比は2.7%減と、4期ぶりにマイナスに転じた。

売上高は、前年同期比1.1%増の318兆5,957億円と2期ぶりの増収。業種別では、製造業は同1.2%増の93兆5,534億円、非製造業は同1.1%増の225兆422億円となった。

経常利益は、同23.8%増の20兆2,881億円と14期連続の増益となり、比較可能な1954年4~6月期以降で最高額を更新。業種別では、製造業は同29.6%増の7兆2,273億円、非製造業は同20.8%増の13兆607億円となった。

併せて発表した2014年度の法人企業統計調査によると、全産業の設備投資額は前年度比7.8%増の39兆8,228億円、売上高は同2.7%増の1,447兆8,425億円、経常利益は同8.3%増の64兆5,861億円と過去最高を記録した。