ディーアンドエムホールディングスは9月1日、デノンブランドより、プリメインアンプ「PMA-SX11」を発表した。発売は10月中旬で、希望小売価格は380,000円(税別)。
PMA-SX11は、微小領域から大電流領域までリニアに対応できる大電流増幅素子「Advanced UHC-MOS FET」による、シングルプッシュプルのシンプルな回路を採用。2004年発売の従来モデル「PMA-S11」と比較すると、UHC-MOS FETの定格電流は30Aから60Aに、瞬間供給電流は120Aから240Aに倍増。これは、2014年発売の上位機種「PMA-SX1」と同等で、能率の低いスピーカーも余裕を持ってドライブできる。
電源回路は、大電流を要求される出力段と、安定性を要求される電圧増幅弾とで巻線を分割している。大型の電源トランスは、アルミ鋳物のケースに収められており、さらに特殊樹脂を充填。振動やノイズを抑制する。
基板は、フォノイコライザーおよび入力部、ボリュームコントロール部、電圧増幅部、電力増幅部、電源部、コントロール部の6つに分割。シャーシも6ブロック構成となっており、各回路間の干渉を抑制している。
入力端子は、PHONO(MM/MC)、CD、NETWORK、TUNER、AUX、RECORDER、EXT.PRI、BALANCEDの9系統。フォノイコライザーはCR型で、MMとMCにそれぞれ入力端子が設けられている。バランス入力は、3番HOTと2番HOTをスイッチで切り替えられる。定格出力は120W×2(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.1%)。消費電力は380W。本体サイズはW435×D506×H181mmで、質量は27.4kgだ。