インターワークスが運営する製造業求人情報サイト「工場ワークス」は31日、同サイトに掲載されている求人広告から、2015年7月度の製造業の平均賃金をまとめた結果を発表した。それによると、全国の平均時給は前年同月比17円(1.5%)増の1,100円となり、調査開始以来、最高額を記録した。
国内生産の増加で人材採用が活発化
前年同月比は21カ月連続のプラス。前月比は17円(1.5%)増と2カ月ぶりに増加した。
エリア別に見ると、前年同月比は全7エリアでプラス。うち信越・北陸は同26円増の1,047円、中部・東海は同24円増の1,163円などとなった。
業種別の前年同月比は、全12業種中、8業種でプラス。うち「医療・福祉・介護・製薬」は同39円増の1,147円、「車・バイク・重機系」は同31円増の1,199円などとなった。
職種別の前年同月比は、全29職種中、17職種でプラス、12職種でマイナスとなった。
同社メディア戦略室室長代理の高橋貢氏は「円安による国内生産の増加で人材採用が活発になってきていることが要因と考えられます」と話し、「大手自動車メーカーでは、期間従業員の契約更新手当の復活や正社員登用の増加等、定着に向けた制度の変更が進んできていることから、生産を維持するための人材確保で今後も平均賃金の上昇が続くと考えられます」と分析している。