農林水産省はこのほど、2015年7月時点における海外の日本食レストランは約8万9,000店となり、2013年1月時点の前回調査(約5万5,000店)に比べ約1.6倍に増加したと発表した。

地域別最多はアジア

同調査は、外務省の協力の下、229の在外公館にて実施。各国の電話帳などの情報を活用し、現地で「日本食レストラン」として数えられている店舗を集計した。

地域別に見ると、アジアが約4万5,300店で最多。次いで、北米が約2万5,100店、欧州が約1万550店、中南米が約3,100店、オセアニアとロシアが同数の約1,850店、中東が約600店、アフリカが約300店となった。

海外における日本食レストランの数(出典:農林水産省Webサイト)

増加幅では、オセアニアが約2.6倍でトップ。以下、中東が約2.4倍、アフリカが約2倍、欧州が約1.9倍、アジアが約1.7倍、北米とロシアが約1.5倍、中南米が約1.1倍と続いた。

同省は、食関係団体や有識者による「日本食・食文化の普及検討委員会」を2015年9月10日に立ち上げ、官民連携して、「日本食文化サポーター制度」や「海外日本料理技能認定制度」の検討を開始するとしている。