ブラザー販売は31日、インクジェット複合機「PRIVIO(プリビオ)」シリーズの2015年秋モデルとして、最上位「NEO(ネオ)」シリーズの2モデルを発表した。FAX機能なしの「DCP-J4225N」と、FAX機能ありの「MFC-J4725N」をラインナップ。
DCP-J4225Nの本体カラーはホワイトとブラック、MFC-J4725Nはブラックのみとなる。9月下旬から順次発売し、価格はオープン、店頭予想価格(税込)はDCP-J4225Nが25,000円前後、MFC-J4725Nが30,000円前後。
ネオシリーズ新モデルとなる2機種は、基本的なハードウェアと機能は2014年秋モデルを踏襲している。主な強化点は、スマートフォンやタブレット向けの2015年版アプリに対応したこと(iOS向けとAndroid向けを提供)。印刷とスキャンを行う「Brother iPrint&Scan」や、豊富なテンプレートと簡単操作が特徴の年賀状作成アプリ「Brother 年賀状プリント」などがある。Brother 年賀状プリントでは、他社製のハガキ作成ソフトの住所録をインポートできるようになった。加えて、パペルックの写真コラージュアプリ「パペルック」、LINEのカメラアプリ「aillis」、日本郵便の年賀状作成アプリ「はがきデザインキット 2016」のデータも印刷可能となった。
DCP-J4225N
プリント、コピー、スキャン機能を備えたインクジェト複合機で、FAX機能は持たない。インク構成は、染料のC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)と顔料Bk(ブラック)の4色で、各色独立のインクカートリッジ。プリント解像度は最大6,000dpi×1,200dpiで、最小インクドロップは1.5plとなる。本体の操作は2.7型タッチパネル液晶だ。
2015年から印刷可能枚数を公開しており、1回のインク交換で印刷できる枚数として、カラーインクが約1,200枚、ブラックインクが約1,048枚、A4文書1枚あたりのインクコストが約7.1円となっている。なお、L判写真印刷のコスト(インク+用紙)は約18.8円だ。
自動両面印刷に対応し、給紙容量は通常の給紙トレイに最大150枚、ADFに最大20枚、多目的トレイに最大80枚。1枚ずつの手差し給紙となるが、A3印刷も可能。印刷スピードは、A4普通紙のカラーが18枚/分、モノクロが20枚/分、L判写真印刷(普通モード)が約14秒だ。
スキャナの光学解像度は最大1,200×2,400dpi、スキャン速度はカラー/モノクロとも3.4秒。インタフェースはUSB 2.0とIEEE802.11b/g/n対応無線LANで、Wi-Fi Directもサポートしている。そのほか、USBメモリなどが使えるUSBポートと、SDXCメモリーカード/メモリースティックスロットを備え、ダイレクト印刷が可能だ。本体サイズはW480×D345×H188mm、重量は約10.4kg。
MFC-J4725N
FAX機能を搭載したMFC-J4725Nは、基本スペックと機能は上記のDCP-J4225Nに準ずる。FAX機能では、受信したFAXを本体の液晶モニタで確認してから印刷したり、スマートフォンで受信FAXを見ることも可能だ。
それ以外の主な違いとしては、インタフェースに10BASE-T/100BASE-TX対応有線LANを持つこと(USB 2.0とIEEE802.11b/g/n対応無線LANも搭載)、タッチ操作の液晶パネルが3.7型であること、NFC対応であること(スマートフォンをかざして印刷可能)、イメージセンサーの光学解像度が最大2,400×2,400dpiであること、メモリーカードスロットを持たないことが挙げられる。