彼氏がいる2歳年上の女性に片思いをしている26歳男性からのお悩みです。
【相談】
さくらさん、はじめまして。私は現在、大阪在住で会社の配属も大阪ですが、東京で行われた新人研修で出会った同期の女性に片思いをしています。彼女は東京在住で、配属も東京です。
研修日の最後に飲み会があり、帰り道に2人きりになることができたため、酔い覚ましにお茶に誘い、そこでやっとの思いでプライベートの携帯の連絡先を交換することができました。私が大阪へ帰る翌日にメールをすると、向こうから食事の誘いがあり、行くことになりました。
その後も連絡を取り合い、今年の夏休みは夏休みの日程を合わせて私が東京へ行き、デートすることもできました。そして、今回は自分の気持ちを伝えたのですが、返事をもらうとこの関係が終わってしまいそうで怖くて、「返事はいらないです」と逃げてしまいました。告白しておいて返事を拒んだのはよくなかったのでしょうか? やはり電話ででも返事はもらうべきでしょうか? 彼女には同じ東京に住む彼氏がいますが、私は真剣におつき合いしたいと思っています。
【回答】
ご相談ありがとうございます。返事をもらうと関係が終わってしまうかもしれないと怖くなってしまう気持ち、よくわかりますが、そのままの状況では相談者さんの気持ちに踏ん切りがつかないのではないでしょうか。また、好意を持っていると相手が把握した今の状況をずるずる長引かせると、相談者さんが都合のいい男扱いされてしまう懸念が生まれる可能性もあります。
ですから、返事をもらうというよりも、もう一度告白してきちんと返事をもらってみてはいかがでしょうか。ただし、告白の答えをもらう前に、彼女に確認することプラス、相談者さんご自身の中で、以下3つの心の準備をする必要があります。
彼女への確認事項
■彼と結婚の約束をしているのか、しているのであれば時期は確定しているのか
これは電話で聞いてもいいと思います。もし彼との結婚が確定していて相談者さんが彼女をあきらめるべきだと判断した場合は、以下は不要になります。ただし、それでも彼女をあきらめきれずに告白したい場合は、電話ではなく直接会うことをオススメします。電話よりも気持ちの熱量が伝わるからです。
相談者さんご自身の心の準備と整理
■彼女と結婚を前提とした交際をする覚悟があるか
彼女は相談者さんの2歳年上ですから、現在28歳。このぐらいの年齢の女性たちは、今おつき合いしている彼、もしくは次につき合ったら結婚と考えていることが多いため、先の見えない交際を望みません。
■もし交際することになったら、彼女に遠距離だと感じさせないほど寂しい思いをさせない自信があるか
「体の距離は心の距離」などという言葉がありますが、遠距離で会えない寂しさから心の隙間に別の異性が入り込み、関係が壊れてしまうケースは珍しくありません。彼女が寂しさを感じないほど頻繁に連絡を取り合い、できれば1週間に1回ほど、会う都合をつける自信が相談者さんにはありますか。これは、交際初期だけではなく、継続することに意味があります。
■もし交際して結婚することになったら、遠距離をどう解消するか
結婚を視野に入れている女性であれば当然、結婚後の生活環境も気になります。彼女も相談者さんも地元から離れたくないのであれば、結婚以前に交際OKをもらうことも難しくなります。そして、これは「いつか結婚したい」と考える女性が遠距離恋愛を前にするとほぼ必ず浮かぶ考えで、「後から考えればいい」では済まない重要事項でもあります。
この3つの心の準備ができるのであれば、ご自身の意思を伝えたうえで、ぜひ彼女に答えをもらってください。電話ではなく、相談者さんが東京へ出向いて直接会ったほうがいいと思います。「もし交際することになったら、彼女に遠距離だと感じさせないほど寂しい思いをさせない自信があるか」という項目に説得力が出ます。
彼女を思う気持ちが本物だとご自身の中で確認できたら、ぜひ直接会って告白の答えをもらってくださいね。
※写真と本文は関係ありません
著者プロフィール
内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。2,000人以上の人物取材の経験で磨かれた、鋭い洞察力が武器。著書は『恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80』(講談社)。無料のメール恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い。相談を休止中の場合もあるので詳細はブログまで。恋愛コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『ばらいろダンディ』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌にも多数出演。