博報堂はこのほど、「はたらく女性のしあわせ」をテーマとした調査結果を発表した。調査は2月6日~13日、10大経済圏(札幌、仙台、関東、新潟、静岡・浜松、中京、近畿、岡山、広島、北九州・福岡)に在住する20歳~44歳までの有職女性1万人を対象に、インターネットにて行なわれた。

働く女性の"生活幸福度"、トップは「仕事の充実」

「『生活幸福度』生活項目 要因ランキングTOP5」

食生活や住環境、仕事、余暇・遊びといった「生活項目」の中で、働く女性がどういったことにしあわせを感じているのか調査した結果、もっとも強い相関がみられたのは「仕事の充実」だった。次いで「食生活」「余暇・遊び」と続いた。

「仕事の充実」=「やりがいのある仕事」

「『仕事充実度』組織環境項目 要因ランキング」

「仕事の充実」が働く女性のしあわせに大きく貢献していることがわかったところで、快適なオフィス環境や、適切な昇進・昇給、直属の上司の多様な働き方への理解といった「仕事充実度要因」のうち、どのようなことが「仕事充実度」に結びついているのか調べたところ、「やりがいのある仕事」がトップとなり、次いで「快適なオフィス環境」「多様な働き方を認める組織風土」「直属上司の多様な働き方への理解」と続いた。

「『仕事充実度』層別ランキング」

この結果を、未既婚・子どもの有無といった層別で見たところ、全ての層で「やりがいのある仕事」が1位を獲得。また、既婚者や子どもがいる女性に限っては、全体では4位となった「直属上司の多様な働き方への理解」が2位にランクインする結果となった。

理想とする子どもの数を達成できていない人、49.3%

「『子どもの数』想定と理想のギャップ」

次に、働く女性が想定する「子どもの数」について知るため、「あなたは生涯で何人のお子さまを持つことを想定していますか。今いるお子さまの数を含めてお答えください」と質問。また、本当は何人子どもが欲しいのか(理想の数)についても尋ねたところ、3人以上を望んでいるものの、2人にとどめようという「想定2・理想3」が22.9%、「想定1・理想2」が16.2%など、約半数の女性が、理想とする子どもの数を達成できていないことがわかった。

「理想の数を達成できない理由」

では、子どもを生み控える理由は何なのか。調査した結果、「経済的な理由(39.8%)」と「体力・年齢的な理由(38.3%)」が大変を占めたほか、「仕事との両立(14.0%)」を理由とする人も一定数見受けられた。年代別でみると、20代~30代前半では「経済的な理由」、30代後半~40代では「体力・年齢的な理由」が生み控えの大きな要因となっていることがわかった。