女優の観月ありさが、テレビ東京系で9月30日(21:00~23:03)に放送されるスペシャルドラマ『松本清張特別企画「共犯者」』で主演を務めることが29日、分かった。観月は初めて殺人犯を演じる。

『共犯者』で初の殺人犯役を演じる観月ありさ

観月が演じるのは、化粧品会社社長の内堀美輪。整形手術で美貌を手に入れ、自らの手で夫を殺害したという過去を封印し、何度も脅迫におびえながら、それらの事実が明るみに出ることに強迫観念を抱き続けるという役柄だ。

初の殺人犯役に、観月は「常に影を内に秘めているような感じを出せるように気をつけました」と今回の演技で工夫したという。すでに撮影は終了しており、テレビ東京の中川順平プロデューサーは「整形、DV、殺人と、今までなかった役柄に、文字通り体当たりで挑戦してくださいました。これまで見たことのない観月ありさが、ここにいます」と胸を張る。

共演には、観月演じる美輪の会社で働くことになった元探偵の竹岡良子役で仲里依紗。殺される整形外科医である美輪の夫・秋月義彦役で寺島進。そして、美輪の共犯者として義彦を殺してしまった町田武治役で、山本耕史が登場する。

『共犯者』は、松本清張原作の中で、過去にも映像化されたことがある人気作。このため、主要人物の性別を男性から女性に変更したほか、脚本を担当する浅野妙子が、童話『人魚姫』をモチーフにして、大胆なアレンジを加え、新たな女性の物語として描かれる。