小田急電鉄は28日、小田原線海老名駅・伊勢原駅を特急ロマンスカーの停車駅とすることを発表した。2016年3月に実施予定のダイヤ改正から停車駅に追加される。

来年3月のダイヤ改正から小田急ロマンスカーが海老名駅・伊勢原駅に停車する

海老名駅は小田急線・相鉄線・JR相模線の3路線が接続し、小田急線の快速急行・急行が停車する神奈川県央地域のターミナル駅。「近年の圏央道開通や駅周辺地域の開発の進捗により、地域の魅力が著しく向上」した地域とされている。2016年度以降、小田急線・JR相模線の駅間地区の開発に着手(2025年度竣工予定)することも発表された。

同駅では3月のダイヤ改正以降、日中時間帯を中心に、上り・下りそれぞれ1時間に1本程度、特急ロマンスカーが停車する予定。「特急停車によるさらなる交通利便性の向上により、地域の発展に寄与してまいります」(小田急電鉄)としている。

伊勢原駅は神奈川県の「新たな観光の核づくり構想」地域に認定された「国際観光地・大山地域」の最寄り駅。フランスで今年6月に発売された旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改訂第4版にて、「大山」が1つ星(興味深い)、「大山阿夫利神社からの眺望」が2つ星(寄り道する価値がある)として紹介されたこともあり、訪日外国人旅行者のさらなる増加が期待されている。

伊勢原市大山で運行される大山ケーブルカー(大山観光電鉄)では、10月1日から新型車両による運行が開始される予定。小田急電鉄では、伊勢原駅への特急ロマンスカーの停車により、国内外からの観光利用客の獲得を進めるとしている。同駅には朝の下り・午後の上り数本の停車が予定されている。

小田急電鉄が2016年3月に実施するダイヤ改正のニュースリリースは今年12月に発行予定(変更される可能性あり)。この中で、特急ロマンスカーの海老名駅・伊勢原駅への停車本数や特急料金、詳細なダイヤなど、具体的な実施内容を報告するとのことだ。