芥川賞を受賞した、お笑いコンビ・ピース又吉直樹の小説『火花』が映像化され、映像配信ネットワーク「Netflix」(日本では9月2日サービス開始)で、2016年に独占配信されることが27日、分かった。

ピース・又吉直樹『火花』

『火花』は、売れない芸人・徳永と、その彼が師と仰ぐ先輩芸人・神谷の姿を通して、「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」を描いた、又吉にとって初の純文学作品。芸人初の芥川賞という快挙を受け、単行本は増刷を繰り返して異例の230万部を突破し、映像化の動向に注目が集まっていた。

Netflixは、すでに世界50カ国以上でサービスが展開され、2016年末までに200カ国に拡大する計画。このプラットフォームで、『火花』は世界に向けても配信されることになる。又吉は今回の映像化に「どうなるのか僕も楽しみです。早く見てみたいです!」と強い期待を語っている。

今月24日の会見で、品川庄司の品川祐から『火花』のドラマ化を提案されて「お電話ください」と応えていた、Netflix日本法人のグレッグ・ピーターズ社長は、今回の発表にあたり「日本にたくさんあるストーリーの中でも、以前より又吉直樹さんの『火花』を、ぜひNetflixにて映像化したいと思っておりました」と告白。これが実現し、「日本、そして世界で配信できることになったのを心よりうれしく思っています」と喜びを語っている。

Netflixは、オリジナルコンテンツを多く抱えているのが特徴。2013年に制作された『ハウス・オブ・カード』は、ネット配信で初公開されたドラマとして初めて「プライムタイム・エミー賞」を受賞している。