日本通信販売協会は26日、「2014年度通信販売市場売上高調査」(速報)の結果を発表した。それによると、2014年度(2014年4月~2015年3月)の通販売上高(市場推計値)は、率にして前年度比4.9%増、金額ベースでは同2,900億円増の6兆1,500億円となった。
ネット通販が牽引、6兆円市場へ突入
通販市場は、マイナス成長だった1998年度以来、16年連続して増加傾向が続いており、直近10年の平均成長率は7.3%となっている。
通販市場の成長要因としては、(1)楽天、アマゾン、スタートトゥディなど、プラットフォーム系企業が牽引役となっていること、(2)店舗系のネット通販の伸び、新商品、サービスのネット通販企業の参入による裾野の拡大、(3)中小企業のネット通販への参入および成長による裾野の拡大、が挙げられるという。
通販市場の売上高は、会員情報に加え、同協会会員481社(調査時点)を対象に実施した「第33回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員165社の売上を加えて算出している。
推計値は、衣料品や雑貨、化粧品、健康食品などの物販が中心となるほか、保険・デジタルコンテンツは、会員売上高に一部含まれている。調査期間は2015年6月18日~8月21日。