チャイナ・ショック
8月21日、中国の景気先行き懸念を背景に、世界株安の波が駆け巡りました。8月24日、日経平均株価は895円下げ、25日には1万8,000円を割れる水準にまで下落しました。
為替も一時1ドル116円台まで円高米ドル安がすすみ、リーマン・ショック時に近い値動きとなるなど各市場で非常に大きな変動が見られました。
負っているリスクの確認を
今回のように、マーケットが短期的に大きく変動するとき、普段気づかない保有資産のリスクの大きさに気づかされます。
「利回りが高いから」、「分配金がたくさん受け取れるから」等という理由で投資していたファンドが予想以上に大きな値動きとなったり、気がつくとそのようなリスクの高い資産が全金融資産の大きな割合を占めてしまっていた、という方も多いかもしれません。
市場が混乱すると、その資産が持つリスクの大きさが表面に表れます。こういうときこそ、ご自身が保有する資産のリスクのバランスを確認する機会です。
まずは下図のように、「預金を含めた全金融資産」の観点から、自分が何をどの程度、何の目的で保有しているのかを確認してみましょう。
「見直してみたら、リスクの高い資産(スパイス的な投資)に偏っていた」という場合は、全体のバランスを見直すきっかけになるかもしれません。逆に若い方や長期で構えられる方なら、下がっている今こそ「育てる投資」を増やすチャンスと捉えることもできます。
今、できる行動は3つ
マーケットが下がったとき、頭をよぎるのは「売ったほうがいいのかな?」ですね。
私達が今できる行動は3つです。
(1) 買う
下落を好機と捉えて投資する。
(2) 売る
全体のバランスを点検し、リスクが偏りすぎていると感じたら、その部分を売ることも1つの選択肢。
(3) 保有し続ける
長期投資を前提に保有継続。
いずれも「言うが易し…」ですが、こういう時の考え方が、中長期の成果に結びつくのかもしれません。
●ピクテ投信投資顧問が提供する、「ボンジュール」からの転載です。