ヤマハは26日、AVプリアンプのフラッグシップモデル「CX-A5100」を発表した。発売は10月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別280,000円前後。
CX-A5100は、2013年に発売された11.2ch対応AVプリアンプ「CX-A5000」の後継モデル。CX-A5100では新たにXLRケーブルによるバランス接続が可能となった。Dolby Atmosを利用できるほか、今後のファームウェアアップデートでDTS:XやHDRコンテンツに対応する。
前モデルと同様に、H型クロスフレームやダブルボルト構造を採用する「高剛性シャーシ」、設置時の安定性を高めて共振を抑える「5番目の足」などにより、ノイズを低減。さらに電源をオーディオ、映像、デジタル、FL表示の4回路に分離している。
DACに米ESSテクノロジーのSABRE 32bit Ultra DACをデュアル搭載し、ハイレゾ音源の再生も可能。DSD 5.6MHz、192kHz/24bitのAIFF/WAV/FLACファイル再生に対応する。また、非ハイレゾ音源を最大96kHz/32bit相当まで拡張する「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」を備える。
映像出力ではHDCP2.2に新対応。搭載しているHDMI端子(入力×8、出力×2)のうち、入力×7、出力×2において、4K/60P映像信号のパススルーが可能だ。また、シネマDSP HD3のアルゴリズムを見直し、Dolby Atmosとの掛け合わせを可能にしている。
部屋の反射音を制御する「YPAO R.S.C.」、設置した各スピーカーの距離と方角、プレゼンススピーカーの高さを自動計測し音場を立体的に補正する「YPAO 3D測定」、64bit演算後に32bitでDACに転送しノイズを調整する「YPAO High Precision EQ」によって、サラウンド再生環境を最適化する。
CX-A5000ではWi-Fiのみのサポートだったが、新たにBluetooth 2.1+EDRにも対応。音声コーデックはSBCとAACをサポートする。また、CX-A5100をスマートフォンなどで操作する専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」に対応。新機能の「MusicCast」では、他のMusicCast対応機器と連携しての同時再生が行える。MusicCast CONTROLLERの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。
このほか、ワイドFM放送にも対応。サイズはW435×D474×H192mm(アンテナ含まず)。重量は13.5kgだ。カラーはチタン、ブラックの2色を用意する。