多摩動物公園(東京都日野市)はこのほど、同園公式Webページにて、アフリカゾウの体重測定の様子を紹介した。
アフリカゾウ「砥夢」の体重測定を実施
アフリカゾウの「砥夢(トム)」が愛媛県立とべ動物園から同園に来園したのは2012年11月。多摩での夏は今年(2015年)で3度目となる。今年も暑い日が続くが、強い日差しの中、「砥夢」は丸太で遊んだり、水浴びをしたりと、元気に過ごしているという。
来園時に比べて、体もとても大きくなっている。来園時の体重約1,400キロが約2年半経った今、はたして何キロになっているのか。今回、スクイズケージ(狭め檻)の鉄板の床下に自動車の重量を測るマット型の装置を敷いて、体重測定を実施した。
測定にあたっては、体重計のある場所まで「砥夢」を移動させなければならない。ゾウ舎内には「砥夢」がまだ行ったことのない部屋や通路があったので、そういった場所に慣れさせる必要があった。いろいろな事前想定や心配をしていたものの、「砥夢」の性格なのか、オスとして自信なのか、驚くくらいに早く順調に新しい場所に慣れていったという。
8月3日、いよいよ体重測定を実施。事前準備の成果もあり、測定作業は順調に進んだ。結果は、約2,300キロで、来園時より900キロも大きくなっていた。「砥夢」の体は見た目だけでなく、立派に成長していることがわかった。
また、移動のための事前練習の際には、内面も立派なオスゾウに成長していると感じられたという。今も移動練習を続けており、オス用の広い部屋にも慣れてきている。担当スタッフは、「今後もいろいろなことに挑戦し、立派な大人のオスに成長して欲しいと思います」とコメントしている。