東レパンパシフィックオープンテニス実行委員会は9月21日から、東京都・有明コロシアムの1階に、ミシュラン1つ星のシェフが監修したフレンチレストラン「CLUB CENTRAL by Nestle」を開店する。同日より東レパンパシフィックオープンテニスの本戦が始まることに伴うもので、同大会の会場内にレストランがオープンするのは初めてとなる。

大会会場でミシュラン認定のフレンチが味わえる

世界屈指の選手が熱戦を繰り広げる

「東レパンパシフィックオープンテニス」は東京都の有明コロシアムと有明テニスの森公園コートで開催される国際女子テニストーナメント。今年は、世界ランク5位(8月17日時点) でデンマーク出身のキャロライン・ウォズニアッキ選手や、マリア・シャラポワ選手(ロシア)と並び称される女子テニス界きっての美人プレーヤー、セルビアのアナ・イバノビッチ選手などの出場が決まっている。

上位世界ランカーのキャロライン・ウォズニアッキ選手も出場決定!

一流選手の試合を、一流フレンチと共に

ミシュラン1つ星のシェフ・松嶋啓介氏

予選を含めて9月19日から27日までの9日間にわたって熱戦が繰り広げられるこの会場に、今回初の試みとして開かれるレストランが「CLUB CENTRAL by Nestle」だ。オープンは本選が始まる21日から。テニスコートをモチーフにしたデザインの内装になっていて、試合の模様がライブで楽しめるモニターも設置されている。

レストランのメニューを監修したのはフレンチシェフの松嶋啓介氏。フランス・ニースでレストラン「KEISUKE MATSUSHIMA」を経営し、10年連続でミシュラン1つ星を獲得している。2011年にはフランス政府から日本人シェフとして初めて「フランス芸術文化勲章」も授与されたという。

今回、レストランオープンに先駆けて開催された同店のメニューが味わえる試食会に参加。「トロンプルイユ」(フランス語で「だまし絵」の意味)をコンセプトにしたという料理を一足先に味わってきた。

シャーベットにバジリコ!? 味も見た目も楽しいメニューの数々

「牛肉のミルフィーユ仕立てわさび風味」

まずはメーン料理「牛肉のミルフィーユ仕立てわさび風味」から。薄くスライスした牛肉4枚をミルフィーユのように重ねてミディアムレアに焼きあげた一品だ。

わさびがアクセントに

肉と肉の間には練りわさびが。ピリッとした辛味がアクセントとなって全体の味を引き締めてくれている。口の中に入れた瞬間、重ねられた肉のスライスがほろっと崩れて広がるジューシーな肉のうまみがたまらない。

「鯛のオーブン焼き、無添加コンソメのミネストローネスープ、レモン風味のオリーブオイル」

一方、魚のメーン料理はミネストローネのスープにオーブンで焼きあげたタイを添えた一品。野菜とコンソメのだしが溶け出したスープにふっくらとしたタイの身が合わさって、食材の持つうまみが最大限に引き出されたぜいたくな味わいが楽しめる。パプリカやズッキーニなど8種類以上の野菜が入ったミネストローネは見た目にも鮮やかだ。

「パイナップルのカネロニ仕立て、バジリコとパイナップルのシャーベット」

そしてデザートは「パイナップルのカネロニ仕立て、バジリコとパイナップルのシャーベット」。なんと、緑色のシャーベットにはバジリコが入っている。恐る恐る食べてみると、ハーブの風味が香るさわやかすぎる味わいに驚く。しかし、さわやかなだけじゃない、ほのかに感じるパイナップルの甘みが絶妙で、れっきとしたスイーツに仕上がっている。

黄色と緑色の華やかな組み合わせが美しい

シャーベットの下にはパイナップルの果肉で包んだココナツのムースが敷かれていて、果肉の黄色とシャーベットの緑の色合いが美しい。一緒に食べると濃厚なムースの甘さがシャーベットのさわやかさで中和され、すっきりとした後味で食事を締めくくることができる。

まるで実物のテニスボール! カフェタイムのデザートもあなどれない

デザート「テニスボール」

さらに試食会では、カフェタイムにも味わえるというシェフ渾身のデザートが紹介されていた。その名も「テニスボール」だ。黄色く丸い形に仕上げることで、テニスボールを表現したこのメニューは、まさに「だまし絵」。食べる人の目をだまして見た目にも楽しい料理を提供したいという、シェフの思いが詰まったデザートとなっている。

シェフに切り分けてもらうと……中身はバニラムースとフルーツのゼリー

切り分けてもらうと、中身はバニラムースになっていた。ムースの中にはパッションフルーツ、パイナップル、オレンジのゼリーが入っているが、ここにもシェフの遊び心が。フルーツの名前からアルファベットで頭文字を取ると、PPO……「パンパシフィックオープン」の略になっている! 残念ながら味見はできなかったが、試合観戦の記念に一度味わってみてはいかがだろうか。

さまざまなメニューを楽しんで

同店では日替わりで3種類のプリフィクスメニューが用意されていて、今回紹介したメニュー以外にもバラエティー豊かな料理が楽しめる。レストランは大会会場内にあるため、利用するにはテニスの観戦券が必要。営業時間はランチタイムが11時~15時、カフェタイムが15時~17時となっている。

ランチは事前に特設サイトでチケットを購入する必要があり、食事のみのプレミアムランチチケットは税込6,000円。割引価格の観戦券付チケットも販売している。

※「CLUB CENTRAL by Nestle」の正式名称は、Nestleの最後のeに´(アクサン)が付く