NHKの2017年大河ドラマ『おんな城主 直虎』の制作発表会見が25日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われ、女優の柴咲コウが主演を務めることが発表された。

NHKの2017年大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演を務める柴咲コウ

2017年1月から放送する本作は、男の名で家督を継いだ井伊直虎の生涯を描く戦国ドラマ。度重なる戦で男が絶えてしまった井伊家において、出家した一人娘が"直虎"として城主の座につく――というストーリーで、来年8月にクランクインする予定。

「強さとしなやかさがある」という理由で主演に抜てきされた柴咲は、大河ドラマはもちろん同局のドラマ出演も初。「1度も出ていないので、正直驚きました。声をかけて頂いたのは喜ばしいこと」とオファー時を振り返り、「直虎のことを初めて知りましたが、これから模索して掴んでいきたい。美しくてしなやかさを持った人物になると思う。今の日本にとって、ヒントとなる作品になるよう尽力したい」と笑顔で意気込んだ。

幕末の大老・井伊直弼の先祖にして、徳川家康の重臣・井伊直政の養母だった直虎。柴咲は20~47歳頃までを演じる予定で、「飽き性なので、1つのことを1年もやったことがない。精神力が問われますね」と長丁場になる撮影に戦々恐々する場面も。一方で、「男性社会の中で国を治める強い精神を持つ直虎は、自分に似るところ真似したいところがある。キーワードは、"直虎と4人の男"。歴史ものだけど、ロマンスもあるので女性は共感できるんじゃないか」とこれから決定する男性キャスト陣にも胸を膨らませていた。