メルセデス・ベンツ日本はこのほど、「SL」の装備内容を充実させ、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて注文受付を開始した。伝説の自動車レース「ミッレミリア」優勝60周年を記念した「300 SL」の特別仕様車「SL 350 ミッレミリア 417」の限定発売も発表された。
「SL」は、1952年に発表されたガルウィングモデル「300 SL」の流れを汲むメルセデス・ベンツの最高級ロードスター。ロングノーズ・ショートデッキの伝統的なスタイリングに、フルアルミニウムボディシェルをはじめとする先進技術を盛り込み、優れた走行性能と快適な乗り心地、安全性を高次元で実現している。
今回の変更で、「SL 350」は「アクティブ・ボディ・コントロール(ABC)」を標準装備とした。発進、加速、減速、旋回時などに発生する車体の動きと乗員を含めた車両重量を感知し、四輪それぞれのコイルスプリングの作動を瞬時に電子制御する先進的なサスペンションだ。
シートには従来の本革に代えて、風合い豊かなナッパレザーを標準装備。シートヒーターに加え、内蔵ファンによってシート表面から吸引することで、真夏の日射などで熱くなったシートの温度を下げ、着座中もシートと衣服の間にこもる湿気を取り除き快適性を高める「シートベンチレーター」を装備した。11スピーカーで合計600Wの大出力による5.1チャンネルサラウンドを実現する「harman/kardon ロジック7サラウンドサウンドシステム」も標準装備としている。
一方、「SL 550」では、4.7リッターV8直噴ツインターボエンジンの最高出力を455PSとし、従来より20PS引き上げた。
特別仕様車「SL 350 ミッレミリア 417」は、「SL 350」をベースにブラックを基調とした内外装を採用。フロント / リアのスポイラーリップをはじめ、AMGマルチスポークアルミホイールのリムエッジ部やブレーキキャリパーにレッドのアクセントを施すとともに、トランクリッドスポイラーリップにマットカーボンを採用している。
ブラックのインテリアには、カーボンマットのインテリアトリムに加え、シートおよびステアリングに専用のカーボンパターンエンボス加工を施すとともに、シートステッチ、センターコンソール、ステアリングのグリップ部など、随所にクラシックレッドのアクセントを配している。ヘッドレストには「SL MILLE MIGLIA 417」、フロアマットには「1000 MIGLIA」の刺しゅうを施した。
価格は、「SL 350」が1,248万円、「SL 550」が1,637万円。「SL 350 ミッレミリア 417」は1,320万円(いずれも税込)で20台の限定販売。「SL 350」「SL 550」は9月上旬頃、「SL 350 ミッレミリア 417」が9月中旬頃の発売を予定している。