日本フードサービス協会は25日、2015年7月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、7月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比1.9%増となり、2カ月ぶりに前年を上回った。
ファーストフード洋風は依然減少続く
7月は、西日本を中心に梅雨前線や台風の影響があったものの、梅雨明け後は関東地方を中心に好転が続き、外食需要は回復。また、ファミリーレストラン業態などが好調を維持していることに加え、客単価も引き続き前年を上回ったため、売上高が増加した。
業態別に見ると、ファーストフードの全体売上高は同0.1%増と、8カ月ぶりの増加。うち洋風の売上は食の安全・安心問題の影響が残り、同3.7%減少した。全体の客数は同4.3%減、客単価は同4.6%増となった。
ファミリーレストランの全体売上高は同4.7%増と、27カ月連続の増加。業種別では、夏のスタミナ食のイメージが強い焼肉の売上が同12.1%増と好調だった。全体の客数は同1.3%増、客単価は同3.4%増となった。
パブ・居酒屋の全体売上高は同3.3%減と、5カ月連続の減少。客数は同2.9%減、客単価は同0.4%減となった。
ディナーレストランの売上高は同8.2%増と、17カ月連続の増加。客数は同3.9%増、客単価は同4.2%増となった。
喫茶の売上高は同2.7%増と、11カ月連続の増加。客数は同0.3%減、客単価は同3.0%増となった。