ソフトバンクは24日、世界最大手のインターネット映像配信ネットワーク「Netflix」(ネットフリックス)と業務提携し、日本国内でサービスを提供開始すると発表した。9月2日から、ソフトバンクショップ店頭などでNetflixが申し込めるようになる。本稿では都内で開催されたサービス発表会の模様をレポートする。

ソフトバンクが米Netflixと独占契約。9月2日よりサービスを提供する。利用料金は月額650円から

Netflixとは?

サービス発表会には、ソフトバンクの宮内謙社長、日本法人Netflixのグレッグ・ピーターズ社長が登壇して概要を説明した。Netflixは、オリジナルドラマやドキュメンタリー、長編映画などをフルHDや4Kなどの高画質な映像で提供する月額定額制のサービス。さまざまなインターネット接続デバイスから、好きな時に、好きな場所で、好きなコンテンツを視聴できるのが強みだ。

先行するアメリカ市場では、会員数が6,500万人を超えている。宮内氏によれば「レコメンド機能」が秀逸だという。これはビッグデータによる分析を徹底的に行い、利用者に最適な映像をレコメンドするというもの。宮内氏は「レコメンド機能により、利用者の75%がレコメンドされた映像を視聴している」と解説した。

ソフトバンクの宮内謙氏(写真左)とNetflixのグレッグ・ピーターズ氏(写真中)。先行するアメリカ市場では、すでに6,500万人以上の会員数を誇る

今回のサービス開始にあわせ、ソフトバンクでは3つの視聴プランを用意。画質、同時に視聴できるストリーミング数に応じて利用料金が異なる仕様で、例えば標準画質(SD)のベーシックプランであれば月額税別650円で利用を開始できる。ソフトバンクではソフトバンクショップをはじめとするソフトバンク取り扱い店などで、Netflixの申し込みを受け付ける。

ソフトバンクでは3つの視聴プランを用意する

グレッグ氏は、ソフトバンクを評して「革新的なサービスを提供する、あくなき情熱を持っている、リスクを厭わない。まさにそんな会社」と評価。続けて「今後両社では、素晴らしいコンテンツをつくること、素晴らしい体験を創造して世界中のお客様に届けることを共通のミッションとして、事業を展開していく」と抱負を語った。

ショップでは視聴体験や、申し込みなどを受け付ける(写真左)。携帯電話の請求とまとめることも可能。両社ではオリジナルコンテンツの製作でも協力していく(写真右)

宮内氏によれば、10月以降にソフトバンクが提供する端末には、Netflixの専用アプリをプリインしていく予定だという。ソフトバンクとNetflixは、オリジナルコンテンツの製作でも協力していく方針だ。

フォトセッションにおいて固い握手を交わす、宮内謙氏とグレッグ・ピーターズ氏