明治大学は8月25日~9月3日、職員を海外に派遣し、現地で先端的な取り組みを学ぶ研修を実施する。

昨年の研修の様子

入職1~3年目の職員にはTOEICの受験を義務づけ

グローバル化が進む現在、留学生の受け入れや海外校との協定、外国人教員支援など、大学職員が外国語で対応する業務は日増しに多くなっている。このような背景を受け、同学では国際化を担う人材を育成するために海外で研修を行う。

研修に参加するのは、学部事務や財務などの業務に携わる20代~30代の若手職員11人。派遣前研修として、リサーチ計画の策定や英語のトレーニング、リサーチテーマに関する同学の現状分析と課題認識、米国全体の高等教育に関する基礎知識の習得を行い、現地での実践に挑む。

海外派遣後は、米国カリフォルニア大学デービス校(UCD)で、UCDが構築してきた大学運営に関する先進的な取り組みや職員の実務プロセスを学ぶ。「留学プログラムの収益化」「組織的な初年次教育法」などのテーマに基づき、グループごとに現地の取り組みや実務プロセスをリサーチする。

現地では、全プログラムを英語を用いて行う。参加者は学生寮で宿泊するほか、大学カフェテリア・図書館の利用を通じ海外校の雰囲気を肌で感じながら学びを深めていく。

リサーチ結果は、現地スタッフを前に英語でプレゼンテーション発表を行う。帰国後は、大学の経営陣(理事長、理事)らに対し、研修成果の報告と明治大学の運営に関する提言を行う予定だという。

同学は、職員の国際化を推進するために、「英語での窓口対応」「E-mail writing」「Presentation」など職員対象の語学研修を学期ごとに実施し、これまで延べ550人が受講している。また、入職1~3年目の職員にはTOEICの受験を義務付けている。