今年末までのオープンが見込まれる米ニューヨーク五番街(677 5th Ave, New York, NY)のMicrosoft Storeの敷地。現在工事中だ(2015年1月撮影)

米Microsoftが10月にプレスイベントを開催して新ハードウェア群を発表するという噂が出ている。ここでの登場が予想されているのは「Surface Pro 4」「Lumia 950/950 XL」「Microsoft Band 2」などで、現在開店準備中の米ニューヨーク旗艦店やWindows 10の次期メジャーアップデートといわれる「Threshold 2 (TH2)」の提供開始と合わせ、いろいろと発表が目白押しの秋となりそうだ。

同件はThe VergeがWPDangという中国語サイトの情報を基に報じている。現在筆者は同誌の示す情報ソースを確認できておらず(ページが参照できない)、この報道自体の信憑性はそれほど高くないといえるが、The Vergeが指摘しているようにMicrosoftは秋シーズンに向けて複数の新製品ローンチを控えているといわれており、おそらくは10月前後の時期に何らかの製品発表会を開催する可能性は高いと考えられる。

例えば、これまでWindows 8登場からほぼ年1回のペースで製品が登場している「Surface Pro」について、昨年2014年5月の「Surface Pro 3」以来新製品の話が出ておらず、おそらくはWindows 10とIntelの新プロセッサが登場したこのタイミングで「Surface Pro 4」が登場する可能性は高いとみられている。

写真はSurface Pro 3

また、現在一般に配布されているWindows 10は「Build 10240 (TH1)」だが、つい数日前には「Build 10525 (TH2)」がWindows Insider Program参加者向けに配布開始されており、「CB (Current Branch)」と呼ばれるWindows 10のアップデート配信サイクルに則れば、今後2~3カ月以内にもTH2の一般配布が開始されるとみられる。このTH2の一般配布とSurface Pro 4を10月前後のタイミングに合わせてアピールしてくる可能性も指摘されている

また、Microsoftは年内でのLumiaフラッグシップ製品投入を今年3月にバルセロナで開催されたMobile World Congress (MWC)で予告しており、年末商戦の始まる前の11月上旬までには市場投入される可能性が高い。そのため発表自体は10月に行われるとみられ、製品同時ローンチの中にLumia新製品が含まれていても不思議ではない。可能性として高いのは前出「Lumia 950/950 XL」のようなLumia 900シリーズの後継モデルだろう

Lumia 900

このほか、「Microsoft Band 2」や、筐体サイズが小型化された「Xbox One」の新モデル、「Surface mini」かは不明だがSurfaceの新フォームファクタにあたる製品など、複数の報道が出ているが、おそらく可能性として最も高いのは「Microsoft Band 2」だと考えられる。この「Microsoft Band 2」については日本市場への投入も視野に入っているといわれており、このあたりについても注目しているといいだろう。

Microsoft Band

冒頭でも紹介したように、同時期にはMicrosoft Storeの旗艦店となる店舗が米ニューヨーク五番街(677 5th Ave, New York, NY)にオープンするともいわれており、もし10月にイベントが開催されるのであれば店舗のお披露目、あるいは店舗そのものをイベント会場にすることも考えられる。いずれにせよ、年末時期は複数の新製品が発表され、そのうちどれだけが日本市場に投入されることになるのかに注目したい。