JR東日本水戸支社はこのほど、常磐線富岡~浪江間の復旧工事に向けた除染計画策定を目的に、夜ノ森~双葉間の鉄道用地内で除染試験施工に着手すると発表した。
常磐線は東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響で、4年以上経過した現在も竜田~原ノ町間と相馬~浜吉田間で列車の運転見合わせが続く。このうち、帰還困難区域を含む常磐線富岡~浪江間には放射線量が高い箇所があり、その低減が運転再開に向けた重要な課題となっている。
今回実施する除染試験施工では、施工区間の中から空間線量率や線路構造(盛土・切取)が異なる6カ所を選定。レール・枕木・砕石・表層土の入替えやのり面の除草・伐採などを行い、その効果を確かめる。工事は8月20日から始まり、2016年3月に終了する予定。