近畿日本鉄道はこのほど、すべての駅に駅ナンバリングを導入すると発表した。あわせて主要駅の案内サインや行先表示装置、駅・車内放送の多言語対応も順次拡大を図る。
駅ナンバリングは、難波線・奈良線の「A」、京都線・橿原線の「B」など、路線を示すアルファベット1文字と2ケタの数字の組み合わせで各駅を示す表記方式に。大阪難波駅は「A01」、京都駅は「B01」、近鉄名古屋駅は「E01」となる。
複数の路線で使用する駅では、路線ごとに駅ナンバリングが付与され、一例として大阪上本町駅は難波線・奈良線を示す「A03」と大阪線を示す「D03」の2つが付けられる。各路線に設定した路線カラーと合わせて、各駅のホーム駅名看板や停車駅案内の案内サインなどに使用する。
主要15駅では2016年3月頃から、列車行先表示装置の列車種別・行先・停車駅などの英語表記を開始する予定。日本語と英語の画面を交互に表示させ、行先駅の右下に駅ナンバリングを表示する。
また、大阪難波駅や近鉄日本橋駅など10駅では、列車種別や行先などの自動放送に英語を導入。日本語のアナウンスに続いて英語でも案内を流すようにする。導入する10駅のうち、近鉄奈良駅と京都駅では9月から、残りの8駅では2016年3月から実施。車内案内放送も多言語化され、12月以降順次、全特急列車と奈良線・京都線・橿原線・天理線の近鉄車両で運行する一般列車でも英語(必要に応じて中国語・韓国語)での案内放送を開始する予定だ。