日本政府観光局(JNTO)は19日、2015年7月の訪日外国人数(推計値)が前年同月比51.0%増の191万8,400人となり、単月として過去最高を更新したと発表した。また1~7月までの累計も前年同期比46.9%増の1,105万8,300人と、1,000万人の大台を突破。昨年1,000万人に乗ったのは10月で、今年は3カ月早くなった。
中国人旅行者、全市場初の50万人突破
7月は、夏の旅行シーズンに向けた訪日プロモーションや、航空路線の拡大、クルーズ船の大幅な寄港増加、ボーイスカウトの世界大会「第23回世界スカウトジャンボリー」(山口県山口市)、ビザ緩和などが、増加要因となった。
国・地域別に見ると、中国、台湾、香港、インドネシアの4市場で単月として過去最高を記録。このほか、韓国、タイ、シンガポール、米国、英国、フランスなど15市場でも2桁の伸びとなり、7月として過去最高を更新した。
中国は前年同月比105.1%増の57万6,900人と、全市場を通じて初の単月50万人台に乗り、過去最高を記録。また1~7月の累計は275万5,500人と、昨年の総計(240万9,158人)を早くも突破した。
台湾は同29.5%増の36万1,700人と単月として過去最高、韓国は同37.1%増の34万3,800人と7月として過去最高を更新。一方、ロシアは同13.9%減の5,000人と7カ月連続で減少した。経済制裁や原油安の影響が出ているとみられる。