文化放送キャリアパートナーズはこのほど、2016年卒業予定の学生を対象とした「2016年卒ブンナビ学生調査(2015年8月上旬実施)」の調査結果を発表した。調査は8月2日~10日にかけて行い、454件の有効回答を得た。
内々定保有率は69.6%、32.6%が就職活動終了
内々定保有率について調査したところ、8月の選考解禁日を過ぎたことも影響してか、7月下旬調査の53.6%から、69.6%と大きく上昇した。現在の就職活動状況を聞くと、約7割が活動継続と答えているが、32.6%が就職活動終了と回答している。
2社以上の重複内定者に、志望度が最も強い内定先以外に内定辞退の連絡をしたか尋ねたところ、半数弱の48.8%の学生が「まだ内定辞退の連絡をしていない企業がある」と回答した。内定承諾書の意味合いについて聞いたところ、「"必ず"入社すべき」という認識は19.6%にとどまっている。
「8月選考ルール」となった初年度、8月1日は休日の日曜日だった。面接解禁日とされる「8月1日」を指定した企業アプローチを経験したか聞いたところ、51.8%が「なし」、48.2%が「あり」と回答した。
「あり」と回答したうち22.9%が1社、11.0%が2社と答えている。早稲田大学・慶應義塾大学の学生からは「5社以上からアプローチ・呼び出しを受けた」という回答もあったという。
その中で、4割弱の学生が、「同日に内々定を出された(内々定を出すと予告された)」と答えており、土日返上で、いち早く学生を囲い込みたいという企業の姿勢がうかがえる。
8月1日にあった出来事・企業から受けた連絡・発言などで印象に残ったものを聞くと、「朝から筆記試験を行い、午後から面接があり、ほぼ丸々一日拘束」「1日に来たら内々定をあげると言われ、朝9時から夕方5時ごろまで拘束」「面接終了してから2時間後に内定」「オワハラがあった」などのエピソードが寄せられた。