仕事や観光など、福岡空港ヘビーユーザーの間でじわじわと人気が広がっているのが「博多の森 湯処 月の湯」。「フライトまであとちょっと」という隙間時間に、さっとひと風呂浴びて汗を流して疲れを癒やし、さっぱり気分で飛行機に乗り込める。ここ月の湯は、そんな夢のようなスタイルを可能にしてくれる利便性バツグン&サービスてんこ盛りのお湯処なのだ。
福岡空港から車で5分弱! 無料で送迎も
地元・博多っ子はもちろん、関東を中心に全国各地から入浴客が訪れるという。人気の秘密は、10時から21時30分まで利用できる福岡空港~月の湯間の無料送迎サービスにある。しかも7人までならひとりからでも利用可能で、空港から月の湯までは車で約5分とすぐ。電話で送迎車を呼んでからあっという間に湯船につかれる。なお、月の湯の営業は10時から翌朝7時30分まで(毎月第3木曜日は17時から)となっている。
「福岡空港から当社まで1日30往復以上することもあるほど、とにかく人気です。送迎サービスが1時間に1回だと、フライトの時間が気になってお風呂に入れない方も多いと思いますが、お電話をいただいてからその都度お迎えに行けば、より多くの方にご入浴していただけると思ったんです」と広報の大久保百合子さん。入浴料は、平日700円、土日曜日・祝日は750円、22時以降はプラス100円となる。
実際に、「福岡へ出張で来たら必ず立ち寄る」という声や、「福岡のオススメスポットとして社内の先輩から教えてもらった」、「以前、福岡に住んでいた時に利用していたから」という声が圧倒的に多いとか。また、23時から翌朝7時30分まで(時間変更の場合あり)は、食事処の一部が仮眠室(別途ひとり700円必要、バスタオルの貸し出し付き)になるため、福岡空港そばにある「レベルファイブスタジアム」でのサッカー観戦後や、野外フェス、コンサート帰りの人にも好評だ。ただし、朝の送迎は10時からなのでご注意を。
博多仁和加の暖簾の奥のヒノキ風呂は必見!
男湯・女湯の暖簾に見覚えのある人もいるだろう。博多に伝わる話芸の伝統芸能・博多仁和加(にわか)が描かれている。女湯の博多仁和加のほっぺがポッとピンクに染まっているのも愛らしい。
そして、ビジネスマンや観光客を魅了するのは、ヒノキ風呂に飾られた幅3mを超える大迫力の金屏風。福岡のご当地袋ラーメン「うまかっちゃん」のイラストでおなじみの西島伊三雄氏による名作で、男湯には「博多祇園山笠」、女湯には「博多どんたく」がイキイキと楽しく描かれている。
「博多の玄関口・福岡空港そばのお湯処ですから、博多の魅力を多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。2014年10月にリニューアルオープンした際に、西島先生の名作を飾らせていただきたいと先生のオフィスにご相談したところ、快く承諾いただきました」と大久保さん。
ヒノキの香りがする優しい肌ざわりの湯船に浸り、金屏風を眺めながら博多の風情を感じた後は、ラジウム泉の露天風呂、ラドン風呂、ジャグジー風呂を満喫。さらには、遠赤外線サウナも待っている。
またフロントそばでは、西島氏による「博多いろはかるた」(2,160円)や「博多どんたくしゃもじ」(1,000円)、「博多の祭り一筆箋」(324円)も販売。これらは、福岡空港や博多駅の売店などでは販売されていないレアな商品なので、博多通の人や博多出身者へのお土産にもオススメしたい。今後は、博多の伝統芸能・博多仁和加の公演も定期的に開催される予定だ。
博多名物・ごぼう天うどんなど食事も充実
月の湯では食事も充実しているところもうれしいところ。出張で来る予定のビジネスマンにオススメなのは、直径約20cmとまるで満月のようなごぼう天が鎮座した「満月ごぼう天うどん」(570円)。ごぼうを1枚1枚まる~くつなげて揚げるという手間暇かけた名物だ。
さらに、香り高い十割そば(ざる500円)や、おつまみ系やおでん(90円~)、定食などメニューも豊富。そばやうどんは、ダシから手作りしている本格味。周辺のビジネスマンがランチで利用しているというから味もお墨付きだ。
お風呂で汗を流した後は、おいしい食事に舌鼓。そして飛行機に乗り、家に着いたら寝るだけ。福岡出張で1度利用したらヤミツキ確実! 必ずまた利用したくなる気分もさっぱりできるステキなスポット。ぜひ、福岡空港でちょっぴり時間があれば、迷わず電話を! でも長風呂にはくれぐれもご注意いただきたい。
※記事中の情報・価格は2015年7月取材のもの。価格は税込