ANAは8月18日、ウォルト・ディズニー・ジャパン(以下、WDJ)とコラボした「STAR WARSプロジェクト」の一環として、世界初披露となる2機を含めたスター・ウォーズキャラクターの特別塗装機をお披露目した。
同プロジェクトはWDJとスター・ウォーズブランドを活用するプロモーション・ライセンス契約に基づいたもので、世界で初めてとなるスター・ウォーズキャラクターをデザインした特別塗装機の発表を皮切りに、2020年3月までの5年間にわたって実施される。
新キャラ「BB-8」も飛ぶ
4月に発表された「R2-D2」デザイン(ボーイング787-9)は機体全面に「R2-D2」が描かれたもので、10月18日の羽田~バンクーバー線(NH116便)から就航が予定されている。同機はその後、バンクーバーやサンノゼ、シアトル、ミュンヘン、パリ、ブリュッセル、シドニー、北京、ジャカルタなど、世界中での運航を予定している。
そして今回、世界初公開となった「BB-8 ANA JET」(ボーイング777-300型機)は、12月18日公開の新たなる3部作の1作目「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に登場する新キャラクター「BB-8」が全面に描かれている。同機は2016年3月頃、北米路線を中心とした国際線に就航する予定となっている。さらにもう1機、「STAR WARS ANA JET」(ボーイング767-300型機)には両サイドに「BB-8」と「R2-D2」が描かれており、11月頃に国内線に就航する予定となっている。
「宇宙」への夢の第一歩
この特別塗装機のお披露目会には、ANA代表取締役社長の篠辺修氏とWDJ社長のポール・キャンドランド氏のほか、特別ゲストとして「R2-D2」と「R2-D2」の相棒であり親友でもある「C-3PO」が登場した。
「R2-D2」は自分が描かれた特別塗装機のモデルプレーンを前にして、あの独特な音とともに頭をクルクル動かしながら興奮した様子。一方、「C-3PO」は自分がデザインされたものがないことを知ってか、ややもの足りない気持ちを隠しきれていないようにも見受けられ、次回のデザインを期待する視線を篠辺氏とポール氏に投げかけていた。
篠辺氏はANAとスター・ウォーズとの共通点に関して、「ANAは2015年、『次は宇宙へ』という言葉でいつかは宇宙にまで拡大したいという夢を掲げています。今回奇しくもその第一歩がスター・ウォーズとのコラボで叶えられたような想いです」とコメントした。
就航前の遊覧フライトも
特別塗装機の第1号として就航される「R2-D2 ANA JET」は、10月初旬に日本に到着した後、就航前に一般を対象とした羽田空港発着の遊覧フライトを予定している。遊覧フライトには、「ANA PLANET Fan Photo投稿キャンペーン」および「ANAマイレージクラブ遊覧フライトキャンペーン」を通じてそれぞれ39人(ANA国際線就航都市数と同数)と50人、合計89人を招待する。
この遊覧フライトではスター・ウォーズの世界をイメージした衣装のほか、賞品としてモデルプレーンやスター・ウォーズグッズも用意するという。応募は日本時間の9月18日までで、詳細はホームページを参照。
遊覧フライトに加えて、11月1日からはANA国際線機内エンターテインメント番組においてスター・ウォーズの歴代映画を上映する。これまで、スター・ウォーズ映画が航空機の機内エンターテインメントプログラムとして上映されたことはなく、今回の「STAR WARSプロジェクト」を通して、ANAが世界で初めて機内で上映することとなる。提供期間は11月1日から2016年1月31日までで、国際線全路線全便で実施する。