米Appleが9月9日(米国時間)に開催を予定しているといわれるiPhone新製品が発表されるとみられるスペシャルイベントにおいて、目玉の1つとみられていたインターネット経由での「ライブTV」配信サービスの発表が来年2016年にまで持ち越されるという話が出ている。また同サービスとセットでの発表が見込まれる新型Apple TVは当初の計画通り9月のスペシャルイベントで発表される可能性が高いとされている。
同件は米Bloombergが8月13日(米国時間)に報じている。Appleがインターネット経由のTVプログラム配信を行う計画を持っていることは今春ごろからたびたび報じられていたが、その当時からNBCUniversalの参加が危ぶまれているなど、交渉にやや難航している様子が伝わっていた。最新の報道によれば、CBSや21st Century Foxといったローンチパートナーで名前が挙がっていた会社もプログラム提供が遅れる見込みとされ、最終的に満足なプログラムや回線品質を提供できないと判断したAppleが発表を2016年に再設定したという。
問題となるのは、9月9日といわれるスペシャルイベントにおける発表の目玉だ。もともとこのイベントの主役は新型iPhoneであり、それ以外の製品やサービスについては付加的要素が強かった。
ただ、当日発表されると噂だったTV配信サービスは遅れるとなると、今年6月のWWDCで発表予定だったものの計画が先送りされた新型Apple TVが仮に9月に発表されたとして、製品の引きが弱くなる可能性がある。また、同イベントでは大型iPad発表の噂もあったものの、9月のタイミングで登場するかは微妙な状態になりつつあり、本当の意味でのiPhone発表イベントに回帰する可能性がある。