説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「テザリング中に表示される青いバーがジャマです……」という質問に答えます。

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iPhoneでテザリングを実行しているときには、画面上部に青いバーが表示されます。ふだん表示されているステータスバー(時刻やバッテリー残量が表示される行)が青くなり、その下には「インターネット共有:○台接続中」の文字がゆっくりと点滅します。ステータスバー2行分の面積が青く表示され、そのうちの一部が点滅するわけですから、iPhoneを手にすればテザリング中であることがすぐわかります。

通常、テザリングの利用はクライアント(子機側)から開始しますが、終了はiPhone側から強制的に実行することもできます。「設定」→「インターネット共有」画面にある「インターネット共有」スイッチをオフにするだけですから、急いでテザリングを終了したいとき、パソコン側で切断処理をしないままスリープさせてしまったときなどに有用です。

この「インターネット共有」画面は、ステータスバー下に表示された「インターネット共有:○台接続中」の部分をタップすると表示できます。いちいち「設定」→「インターネット共有」の順に操作する必要がないので便利ですが、通知センターを表示するつもりが「インターネット共有:○台接続中」の部分をタップしてしまい戸惑った、という経験を持つユーザは多いようです。

テザリング中に「インターネット共有:○台接続中」と表示されることは防ぎようがありませんが、iPhone 6/6 Plusユーザであれば通知センターの誤操作は回避できます。ホームボタンをダブルタップすると実行できる「簡易アクセス」を使えばいいのです。

簡易アクセスを実行すると画面全体が下方向へシフトされ、ステータスバーとアイコン群の間に広い空間ができますが、その部分を下方向へフリックすれば通知センターを表示できます。ホームボタンをダブルタップするぶん手間はかかりますが、通知センターを表示するつもりが「インターネット共有」画面が表示されてイライラ、ということはなくなります。

iPhone 6/6 Plusの「簡易アクセス」機能を使えば、ステータスバーとアイコン群の間に生じる広い空間をフリックして通知センターを表示できます