寝台特急「北斗星」が21日の上野発札幌行、22日の札幌発上野行の列車をもってラストランを迎える。同列車が発着する上野駅・札幌駅では、ホーム上の安全確保の観点から、最終運転に合わせてホームへの入場規制を行うと案内している。
「北斗星」は1988年3月の青函トンネル開業と同時にデビュー。24系客車を使用し、四半世紀以上にわたり上野~札幌間で運行されたが、車両の老朽化などを理由に、今年3月13日の上野発・札幌発の列車をもって定期列車での運行を終了。4月2日から臨時列車として運行され、最終運転日は上野発が8月21日、札幌発が8月22日とされた。
近年、寝台列車の廃止が相次ぐとともに、最終運転日の前からホームが混雑する状況が続いており、「北斗星」が定期運転を終える際も混雑が見られた。臨時「北斗星」も8月21日の上野発、8月22日の札幌発ともに発売直後の完売が報じられるなど、鉄道ファンを中心に関心の高い話題に。最終運転日は停車駅や通過駅、運行ルートの沿線で混雑が予想される。
札幌駅では現在、「札幌駅ホームでの撮影に関するお願い」を駅改札口などに掲出し、ホーム上の安全確保のため、「札幌駅ホーム上での三脚や脚立、また自撮り棒を使用しての撮影はおやめ頂きますよう、お願いいたします」と呼びかけている。最終運転日の8月22日は、始発列車から「北斗星」発車後(16時すぎ)まで、3・4番線ホームの苗穂方先端を「お客様立入禁止エリア」にするという。
上野駅では、「北斗星」停車ホームなどに「お知らせ」を掲出。上野発の最終列車が発車する8月21日と、札幌発の最終列車が到着する8月23日、ホームへの入場規制を行うことが案内されている。13・14・15番線ホームにてロープなどによる規制を実施するほか、「混雑状況により、ホームへの入場規制を行う場合があります」とのこと。